音楽専門学校はやめとけ？後悔しないために知っておくべきメリットやデメリット

音楽が好きで、音楽を仕事にしたいと考えるのはとても素敵なことです。しかし、専門学校は決して安くはない学費がかかり、卒業後の進路も人によって大きく異なります。そのため、進学する前に音楽専門学校で学べる内容をよく知ることが大切です。

この記事では、音楽専門学校に通うメリット・デメリットをわかりやすく整理し、後悔しない選択ができるようサポートします。音楽専門学校出身のアーティストもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

音楽専門学校は「やめとけ」といわれる3つの理由

音楽専門学校に進学しようとすると「やめとけ」や「意味がない」といわれることがあります。その背景として、次のような理由が考えられます。

1. 学費が高い
2. 卒業してもデビューできるとは限らない
3. 学歴と評価が比例しない

それぞれの理由を理解することで、自分にとって専門学校が本当に必要なのか判断しやすくなるはずです。この3つの理由について詳しく解説します。

1. 学費が高い

音楽専門学校の大きなハードルの1つが、学費の高さです。年間で数百万ほどかかる学校も少なくありません。加えて、楽器代や教材費、発表会の費用なども自己負担になる場合があります。

特に社会人からの進学であれば、今の仕事を辞めて学費と生活費を同時に負担することになるため、経済的な不安が大きくなりがちです。進学を検討するなら、事前に学費や必要経費をしっかりシミュレーションしておくことが大切です。

2. 卒業してもデビューできるとは限らない

専門学校を卒業したからといって、必ずしもプロの歌手やミュージシャンとしてデビューできるわけではありません。音楽業界は実力主義の世界であり、卒業後も積極的にオーディションを受けたり、実績作りや自己プロデュース力を磨いたりすることが求められます。

なかには専門学校に通わず独学で活躍するアーティストも多く、「学校に通ったから有利になるとは限らない」といわれる理由にもなっています。

3. 学歴と評価が比例しない

音楽の世界では、学校の名前よりも実力や経験が重視されます。たとえ音楽専門学校を卒業しても、それだけで仕事が決まったり、特別に評価されたりするわけではありません。

大切なのは「どんな演奏や歌ができるか」「どんな活動をしてきたか」といった実績です。専門学校を出た肩書きだけでは十分に評価されにくく、「高い学費を払って通う意味はあるの？」と考える方もいるでしょう。

もちろん、専門学校で学べることはたくさんありますが、最終的には自分の実力や経験を積むことが大切になります。

音楽専門学校に通うメリット

ここでは、音楽専門学校の主なメリットを2つご紹介します。

• 同じ夢をもつ仲間との出会いがある
• 音楽の基礎を体系的に学べる

自分の目的や状況によっては、専門学校に通うことで大きなプラスになる場合もあるでしょう。それぞれのメリットについて詳しく解説します。

同じ夢をもつ仲間との出会いがある

音楽専門学校の魅力の1つは、同じ夢をもつ仲間に出会えることです。学校には、歌手やミュージシャン、作曲家、音響エンジニアなど、音楽の仕事を目指す人たちが集まります。

夢や目標が似ているからこそ、励まし合ったり、情報を教え合ったり、ときにはお互いに刺激を受けながら成長できます。仲間と切磋琢磨することで、モチベーションも高く保てますし、将来、仕事で協力し合うこともあるかもしれません。

こうした出会いは、専門学校ならではの大きな魅力です。

音楽の基礎を体系的に学べる

音楽専門学校では、音楽の基礎を順番にわかりやすく学べます。独学ではなかなか難しい音楽理論や発声、作曲、パフォーマンススキルなどを、プロの講師から体系的に学べるのは専門学校の大きな強みです。

基礎から順序立てて学ぶことで、自己流のクセを修正でき、効率的にスキルアップを目指せます。

以下の記事では、おすすめの音楽専門学校を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

音楽専門学校に通うデメリット

音楽専門学校には多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットもあります。

• 実践的なスキルを習得しにくい
• 自分から動かないと成果が出ない

専門学校に通うだけで成果が出るわけではありません。しっかりと目的を持って学ぶ姿勢が必要です。

実践的なスキルを習得しにくい

専門学校だけでは、現場で必要な実践スキルを習得しにくいこともあります。音楽の基礎知識や理論を中心に学ぶことが多く、実際の音楽制作やパフォーマンスに必要な実践的なスキルが不足していることもあるためです。

たとえば、ライブやレコーディング現場での対応力、オーディションでの振る舞いなどは、授業だけでは身につけにくい部分です。

ただし、なかには優れたカリキュラムや経験豊富な講師陣を揃え、実践的な指導を実施している学校もあります。一方で、質の低い学校もあるため、入学前にしっかり情報収集したうえで選びましょう。

自分から動かないと成果が出ない

積極的に行動しないとチャンスをつかみにくいのが、音楽業界の現実です。専門学校は「学ぶ場」を提供してくれますが、すべてのチャンスが自動的に与えられるわけではありません。

授業を受けているだけで自然にデビューできるわけではなく、自分でオーディションを探したり、ライブ活動をおこなったり、作品を発信したりする行動が欠かせません。

積極的に動く人ほどチャンスをつかみやすくなりますが、受け身のままだと学んだ知識も活かすことなく終わってしまいます。自分からどんどん挑戦する姿勢を大事にしましょう。

音楽専門学校に向いている人

音楽専門学校は、しっかりとした目標や強い意欲を持っている人には、大きなチャンスを与えてくれる場所です。次のような人は音楽専門学校に向いています。

• 音楽を基礎からしっかり学びたい人
• 音楽の仕事に就く強い意志がある人

具体的に解説していくので、ぜひ自分が専門学校に向いているかどうかを考えながら読んでみてくださいね。

音楽を基礎からしっかり学びたい人

音楽を基礎から丁寧に学びたい人には、専門学校がぴったりです。音楽理論や発声、楽器の扱い方など、基本から段階を踏んで学べるため、確実にスキルを伸ばせます。

さらに、講師が直接指導してくれるので、わからないこともすぐに質問でき、着実に成長できる環境が整っているのも専門学校ならではの特徴です。音楽経験がまったくない人は、安心して学べるでしょう。

反対に、ある程度の知識や経験、実力がともなっている人にとっては、基礎中心の内容が物足りなく感じる場合も。自分の実力を見極めながら学校を選ぶとよいでしょう。

音楽の仕事に就く強い意志がある人

音楽専門学校は、音楽の世界で働きたい強い気持ちがある人に向いています。音楽業界で活躍し続けるのは、競争も激しく簡単ではありません。

しかし「絶対に音楽の仕事がしたい！」という強い意志を持っていれば、専門学校の学びをしっかり活かすことができます。夢に向かって努力を続けられる人にとって、専門学校での経験は大きな後押しとなるでしょう。

音楽専門学校は、夢を実現するためのサポートをしてくれますが、最終的には自分の努力が必要です。オーディションを受けたり、ライブ活動をしたり、作品を作って発信したりするなど、自ら積極的に行動してみましょう。

音楽専門学校出身アーティスト3選

音楽専門学校を卒業して、活躍しているプロのアーティストを3名ご紹介します。

• EXILE ATSUSHI
• 松本孝弘（B’z）
• 平井大

専門学校で培った知識や経験を土台にして、音楽業界で成功をつかんだアーティストです。ぜひ参考にしてください。

EXILE ATSUSHI

EXILEのボーカル・ATSUSHIさんは、専門学校で音楽の基礎を学んだのちにプロの世界に飛び込みました。ATSUSHIさんは「ESP学園」の出身です。歌唱力や音楽理論をしっかりと身につけ、在学中から豊富な経験を積んでいました。

専門学校で学んだスキルと本人の努力が実を結び、EXILEのメンバーとして大成功を収めました。豊かな表現力と安定した歌唱力は、基礎をしっかり学んだ証とも言えます。

松本孝弘（B’z）

B’zのギタリスト・松本孝弘さんも、音楽専門学校で学んだ経験があります。松本さんは「ミューズ音楽院」でギター演奏や音楽理論を学び、テクニックを磨きました。

専門学校時代に身につけた確かな基礎と幅広い音楽知識が、B’zの多彩な楽曲制作に活かされています。いまや日本を代表するギタリストとして国内外で高い評価を受けており、専門学校での学びがその土台となっています。

平井大

シンガーソングライターの平井大さんも、音楽専門学校で学んだ経験を持っています。平井さんは「音楽学校メーザー・ハウス」で音楽を学びました。

ハワイアンやサーフミュージックの要素を取り入れた独自の音楽スタイルは、在学中に培った知識やスキルと平井さんの幼少期の経験からなっています。専門学校での学びを活かしながら、自らの世界観を作り上げ、多くのファンに支持されています。

音楽の道を目指す人が選べるそのほかの選択肢

音楽専門学校に通う以外にも、音楽の世界を目指す方法はいくつもあります。ここでは2つの選択肢をご紹介します。

• オーディションを受ける
• SNSやYouTubeで発信する

大切なのは自分に合った道を選ぶこと。それぞれのよさを理解して、進むべき道を考えてみてください。

オーディションを受ける

オーディションは、音楽業界への近道の1つです。音楽事務所や養成所などが主催するオーディションに参加し、自分の実力を直接アピールしてみましょう。

最近では、オーディションからデビューまでの過程に密着する企画も多く、話題になるアーティストも増えています。未経験からでも挑戦できる場合が多く、実力や個性をしっかり評価してもらえるのが大きな魅力です。

ただし、合格を目指すには、日頃からの練習や自己アピールの準備が欠かせません。オーディション情報は常にチェックし、チャンスを逃さないようにしましょう。おすすめの音楽事務所や歌手オーディションを紹介したこちらの記事も、ぜひ参考にしてみてください。

SNSやYouTubeで発信する

SNSやYouTubeを活用して自分の音楽を発信する方法もあります。動画投稿サイトに歌や演奏をアップしたり、SNSでファンを増やしたりして、徐々に知名度を上げていきましょう。自分のペースで活動できるうえに、世界中に自分の音楽を届けられるのが大きなメリットです。

最近では、SNSやYouTubeで人気を集めたことがきっかけでメジャーデビューにつながるケースも増えています。ただし、継続的に発信を続ける努力や、動画のクオリティ管理、ファンとの交流など、すべて自分で取り組まなければならないため、根気と工夫も必要です。

音楽専門学校は「やめとけ」とは限らない！自分に合った道を選ぼう

音楽専門学校にはメリットもあれば、デメリットもあります。「やめとけ」という声があるのも事実ですが、大切なのは周りの意見に流されず、自分にとって何が一番合っているかをしっかり考えることです。

音楽の世界にはさまざまなチャンスがあります。自分の目標や今のスキル、ライフスタイルに合わせて、納得できる進み方を選びましょう。地道な努力を続ければ、きっと夢に近づけるはずです。

自分のペースで音楽活動を進めていきたい方におすすめなのが、Music Planet（ミュージックプラネット）という選択肢です。学生を除く20～49歳の方を対象にオーディションを開催しています。音楽経験不問で書類審査はなく、顔出しの有無を選べます。また、遠隔オーディションなので、全国どこからでも参加可能です。

合格後は、楽曲制作から活動の場までトータルプロデュース。有名プロデューサーとの面談、プロの指導者によるボイストレーニング、オリジナル楽曲の制作・配信など充実したサポートを受けられます。仕事をしながらの歌手活動もできるので、社会人の方にもおすすめです。

音楽が大好きなあなたが、自分に合う方法で夢に向かって一歩踏み出せるよう、ミュージックプラネットは全力で応援しています！ぜひオーディションに参加してみてくださいね。